JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業がスタートしました
今年2月に採択を受けたJICA中小企業・SDGsビジネス支援事業がスタートしました。当事業の目的は、昨年11月からカンボジアの地雷除去作業に使用されているDMR(5号機)を使い、カンボジア地雷対策センター(CMAC)とともにカンボジアの地雷原で実証活動を行い、DMRが地雷除去現場にもたらす作業効率性に係る定量的データを取得することです。6月現地渡航時の様子を画像でご紹介します。
6月に続いて9月にも現地渡航を行いました。現在日本国内でDMR-6(6号機)を製造中です。2024年初頭に6号機を現場投入し、2024年4月末までカンボジアの地雷原で実証活動を行います。9月の渡航では、世界的に地雷除去活動を展開する国際NGOのMAG(Mine Advisory Group /本拠地米国)や国連機関(UNDP)がDMRを視察するため、実証サイトを訪れました。両者とも弊社のDMR開発・配備の意義を認め、激励の言葉を頂きました。
世界の地雷問題の早期解決の一助となるべく、DMRの世界展開を目指し、活動を続けてまいります。
JICAニュースリリース:
2022年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」: 59件の採択を決定
https://www.jica.go.jp/press/2022/20230220_41.html
6月:バンテイミエンチェイ州の地雷原にて
6月:DMRによる掘削準備が完了(赤いマーカーの箇所を狙います)
6月:掘削後の様子。ここでは爆発物が見つかりませんでした。当地雷原の土質は粘土質で、5月までの活動地シェムリアップ州の地雷原の砂質土壌よりも掘削が難しくなることが想定されましたが、問題なく掘削ができています。時間的には約80秒で1か所の地雷原掘削を完了できます。
6月:DMRはリモートコントロール機能を持ち、安全に地雷原を掘削できます。
6月:CMAC(カンボジア地雷対策センター)のR&Dチームと、来年四月まで続く実証活動の方針を議論しました。
9月:MAGのヨハン氏がDMRの実証サイトの地雷原を訪問。DMRによる地雷除去作業を視察しました。
9月:JICA民間連携事業部、弊社案件ご担当者が地雷原を訪問。活動を視察されました。
9月:UNDPのトリー氏が訪問。作業テントでDMRのコンセプトを説明後、作業現場を視察しました。
9月:CMAC本部にて、CMACラタナ長官、JICA民間連携事業部、JICAコンサルタントの方々と会議を行いました。