取り組む課題は「地雷問題」
地球上に埋設されている対人地雷の数は、7千万個とも1億個とも言われています。戦争・紛争が終了し、兵士が土地を去った後も地雷はそこに留まり、住民の生活を脅かし続けます。
近年、年間6,000~8,000件の事故が起こっていますが、多くの被害者は一般の市民でありその半数は子どもです。今日も各国の地雷除去作業員は、埋設地雷に近接する大きなリスクを負い、探針棒やシャベルを地雷原に突き立て地雷を探しています。このような前時代的な手法によって地雷除去を続けた場合、地球上のすべての地雷を除去するまでに1,000年もの時間がかかると言われています。
地雷除去ロボットの開発
IOSは、危険で非効率な手作業による地雷除去作業の人的被害をゼロに、かつ作業を迅速化することを目的とし、カンボジアの地雷除去活動の中心的役割を果たしている政府機関CMAC(シーマック。Cambodian Mine Action Centre)と連携し、地雷除去ロボットDMRobot(Demining Robot:DMR)を開発しました。2022年11月、5年間の試作開発期間を経て、カンボジアでDMRobotを使った地雷除去活動が開始され、2024年6月にはCMACからDMRobotの有効性を認めるCertificateが発行されました。そして、2026年春に日本の国際協力事業でカンボジアに正式配備されました。同じく2026年3月、ウクライナでもDMRobotが稼働を開始します。今後も世界中の地雷埋設国・地雷除去実施組織にDMRobotを供給・販売し、長期にわたり続いていく地雷除去作業の安全・迅速化に貢献してまいります。
地雷原跡地再生計画
地雷問題によって開発を阻害されていた地域の経済を再興します。IOSは、2020年以降、地雷除去が後手に回ってしまいがちな農村部の経済復興に寄与する「地雷原跡地再生計画」を進めています。計画第一号として、カンボジアの地雷原跡地にメキシコ産ウチワサボテンを移植しました。今後、ウチワサボテンの多様な機能を活用した事業を展開予定です。また、カンボジアへ日本の農業技術導入支援を行っています。その他の地雷埋設国においても、地雷除去後の地雷原跡地をより良い形で蘇らせる計画を立案・実施する予定です。