カンボジアCMACへのDMR正式採用:国際協力システム(JICS)と契約を締結しました

2017年から定期的に通い、DMRを開発し、実証を行ってきたカンボジアの地雷除去団体CMAC(Cambodian Mine Action Centre: カンボジア地雷対策センター)に、DMRが正式採用されることが決まりました。

私たちIOSは8年間、このCMACによる正式採用の実現を第一のゴールと見据えて事業活動を行ってきました。大変多くの方々のご協力を得て、ここまで進めてくることができました。

現在DMR3台が製造中で、年内出荷、来年早々にカンボジアに到着する予定です。

今年、カンボジアとタイの国境地帯で断続的な交戦があり、報道の中で「地雷」がクローズアップされました。両国の国境は、従来からデリケートな領土問題をはらんでおり、カンボジア-タイ国境には、今も地雷埋設可能性のある潜在的地雷原が未調査のまま広く残されています。また技術的にも、国境付近の地雷原では、埋設地雷の埋まっている「向き」が一定しておらず、手作業(探針棒とシャベルで行う地雷原掘削)により高いリスクが伴います。CMACはこのような危険な場所の地雷除去にリモートコントロールで地雷原を掘削できるDMRを活用していく考えを持っています。
開発開始から8年目、正式採用に至ったところで、先は長いですが、引き続き精進してまいります。