【動画】手作業による地雷除去作業

映像提供:CMAC(Cambodian Mine Action Centre カンボジア地雷対策センター)

CMACが保有する試験場にて、地雷除去作業の様子を収めた動画です。

地雷除去作業のステップ②「探査」 及び ステップ③「掘削・同定」の様子がわかります。

土中の地雷が、おおよそどこにあるか、金属探知機による探知作業で判断することができます。しかし、その精度は十分ではなく、「20センチ四方の土中に、金属反応が認められ、地雷があるかもしれない」ということしかわかりません。

降雨による土砂の移動により、地雷は必ずしも埋められた当時の状態(起爆スイッチが上を向いている状態)のままではありません。地雷除去作業員は、地雷を起爆させないよう、常に地雷原に横から、あるいは斜め上から、探針棒を差し込んで探りを入れ、その後、シャベルを地雷原に突き立てて掘削します。しかしそのとき、土中の地雷が横、あるいは斜めを向いていると、起爆スイッチを押し込んでしまい、地雷が起爆してしまいます。

作業員がどれだけ経験を積んでも、土中の地雷の状態(向き)を判別することは不可能です。この点で、現在世界中で行われている手作業による地雷除去作業は、リスクをゼロにすることができません。実際にCMACの作業員は、作業中の地雷の起爆により、手指を失ったり、失明したり、顎を砕かれて命を落としたりしています。

極めて危険な地雷除去作業が、世界中の地雷埋設国で行われています。この問題を解決するため、当社のDMR配備計画はスタートしました。