対人地雷は悪魔の兵器
対人地雷の目的は、自陣への侵入者を殺害することではなく、深刻な怪我を負わせる事です。敵兵を傷つけながら生かすことで、救護のための人員を割かせ、敵側の戦力を削ぎます。また地雷により体の一部を失った兵士が、痛みに苦しむ様を見せることにより、敵の士気を下げます。
紛争終了後も、地雷が残された土地で道路の敷設、農地開拓、観光資源の活用ができず、地域に大きな経済損失が生じ、復興の足かせになります。
このように、非人道的な性質を持つ兵器である対人地雷は、「悪魔の兵器」と呼ばれています。
カンボジア シェムリアップ近郊 寺院周辺に居住する地雷被害者とその家族
-2019年1月 当社撮影-
当地は内戦終了から25年を経て、ようやく地雷除去が行われた。2018年9月から6ヶ月間の地雷除去作業期間中、周辺地雷原(0.25k㎡)から対人地雷23個、不発弾78個が発見された。当地は今後、観光資源(寺院)を活用し、地域活性化を目指す。