ウクライナで地雷除去ロボット「DMRobot」のデモンストレーションを行いました

2026年3月、ウクライナにおいて、地雷除去ロボット「DMRobot」の現地デモを実施しました。

今回のウクライナでの活動は、国際連合工業開発機関(UNIDO)の公募事業、ウクライナ復興プロジェクト「日本企業からの技術移転と新規事業の共創を通じたウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」の現地活動として、十分な安全配慮のもと行われました。デモには、地雷除去作業をウクライナ国内で行っている団体、ウクライナの政府機関、UNIDO、JICAウクライナ事務所、ウクライナ国内の機械装置の製造会社の皆様を、お招きしました。

参加者からは、次のような声が寄せられました。

圧縮空気を使った掘削技術というものを見たことがなかったが、、地雷を起爆させるリスクを低くおさえ、安全性が高い作業ができることがわかった。木の根や障害物が多い場所でも作業ができることが大きなメリットである。また森林など大きな地雷除去機を使えない現場での作業機械化を実現できるものだ。

カンボジアでは約2年間のDMRobotによる地雷除去作業が行われてきました。現在、UNIDOプロジェクトの下で実現可能性調査を実施しており、この革新的な地雷除去技術のウクライナにおける地雷除去活動への活用可能性と、本取組全体の実現可能性を評価しています。今回の活動を通じて、本技術がウクライナにおいても地雷除去作業の課題解決に貢献しうることが示されました。

国際連合工業開発機関(UNIDO)は、ウクライナのグリーン産業復興プログラムを2024年から2028年にかけて実施しています。「日本企業からの技術移転を通じた新規事業の共創を通じたウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」は、日本の経済産業省による資金拠出のもと、ウクライナと日本の民間セクター間における技術移転、人材育成、ビジネス共創によって、ウクライナの産業復興とイノベーション・エコシステム構築の支援を目的としています。

 

多様な関係機関との意見交換

今回の渡航では、上記機材のデモのほか、地雷除去に関わる組織や企業を複数訪問し、DMRobotの機能説明と意見交換を行いました。ウクライナには100を超える地雷除去団体が存在し、日々ウクライナ各地で活動しています。私たちが訪問した団体はいずれも、DMRobotを好意的に評価しました。

デモにもご参加いただいたJICA ウクライナ事務所では、あらためて技術を紹介させて頂くとともに、今後の活動に向けてアドバイスを頂きました。

在ウクライナ日本国大使館では、今回の取り組みについて評価をいただくとともに、技術の普及させるに際し、現地技術企業らとよく連携し、持続可能な形で技術を導入するようアドバイスを頂きました。

 

今後に向けて

今回の現地渡航を通じて、DMRobotがウクライナにおいて、危険で、慎重さを求められるために時間を要する地雷原掘削作業を安全・迅速にする可能性を確認することができました。以後、現地でのメンテナンス体制の構築やパートナーとの連携を深め、ウクライナの土地の安全化に貢献してまいります。

ウクライナでの活動については、こちらをご覧ください:Robot to clear landmines safely and efficiently | UNIDO