地雷問題とは?

紛争終了後、地雷が残置され、土地の安全が確保されない。
土地に還った人たちが、残置された地雷を踏んで受傷する。
地雷があるために、土地を活用することができずにいる。
それが、地雷問題です。

地雷は、シンプルな構造であることもあり、数十年経っても劣化せず、機能を保ち続けます。本来、紛争終了後、地雷を埋設した当事者が地雷を撤去し、土地を安全化することが求められます。しかし現実には、「どこにいくつ地雷を埋めたか、記録がない。埋めた人間も、どこにいるのかわからない」という状況が往々にして生じます。また埋められたままの地雷は、降雨による河川の氾濫、土砂崩れなどにより、当初埋められた場所から大きく移動することがあります。結果、広範な地域に地雷除去活動の対象が広がり、莫大な時間、手間、コストを要することになります。

世界の地雷被害者数

2014年……3,678人

2015年……6,461人

2016年……8,605人

2017年……7,239人

2018年……6,897人

近年、おおよそ6千人~8千人で推移しています。

国別の被害者数

2017年

アフガニスタン  2,300人
シリア      1,906人
ウクライナ     429人
イラク       304人
パキスタン     291人
ナイジェリア    235人
ミャンマー     202人
リビア       184人
イエメン      160人

2018年

アフガニスタン  2,234人
シリア      1,465人
イエメン      596人
ミャンマー     430人
ウクライナ     325人
マリ        303人
イラク       204人
コロンビア     171人
ナイジェリア    147人

 

アフガニスタン、シリアでは、非常に多くの犠牲者が出ています。
地雷原に立ち入らないよう、土地の方々に注意を促す活動が非常に重要になります。

出典) Landmine monitor 2018, 2019