地雷は、シンプルな構造であることもあり、数十年経っても劣化せず、機能を保ち続けます。本来、紛争終了後、地雷を埋設した当事者が地雷を撤去し、土地を安全化することが求められます。しかし現実には、「どこにいくつ地雷を埋めたか、記録がない。埋めた人間も、どこにいるのかわからない」という状況が往々にして生じます。また埋められたままの地雷は、降雨による河川の氾濫、土砂崩れなどにより、当初埋められた場所から大きく移動することがあります。結果、広範な地域に地雷除去活動の対象が広がり、莫大な時間、手間、コストを要することになります。